おんが病院・おかがき病院 統括院長 杉町 圭蔵
平成20年に施行された「がん対策基本法」、同じく平成20年から始まった「特定健診」などの影響もあり、病気の早期発見・早期治療の重要性が再認識され、住民健診は次第に普及しつつあるように思います。
ところが、私が平成22年4月から赴任した遠賀・中間地区の健診は、法律で決められている最低限の健診を行うという形式的なものが多く、早急に改善する必要があるように感じています。
問題点は、1)健診の質が問題です。安かろう 早かろう 悪かろうになっているのではないか。2)住民や職場での健診の受診率を上げるための啓蒙が足りない。3)健診の結果を知らせる1~2ヶ月掛っており、折角、病気が見つかっても治療開始が遅れる。4)要精査の方のfollowが出来ていない。精密検査が必要な方々に対して積極的に精密検査を受けて頂くような働きかけが足りない。5)住民は、毎年、いろんな健診機関で検査を受けており、過去のデーターが散逸していて、前年の検査データーと比較できない。
この年になって健診の重要性を再認識して、今、私は、毎日、健診に力を入れています。
おんが病院で始めた私の健診法は、朝から検査を始めて、検査の種類によっても異なりますが、数時間で結果を出し、直ちに、受診者の診察をして、問題が見つかった場合には、直ちに、精密検査、あるいは、治療をお勧め致します。4月から8月までの5ヶ月間で、食道癌、食道ポリープ、胃潰瘍、胃ポリープ、出血性胃炎、十二指腸潰瘍、肝臓腫瘍、乳癌、甲状腺腫瘍、縦隔腫瘍、副腎腫瘍、胆石症、胆嚢ポリープ、腎臓結石、高血圧、糖尿病、高脂血症、心筋梗塞など多くの病気が見つかっています。従来の健診では、1~2ヶ月後に結果が郵送され、異常があれば、それから精密検査を受けるので、治療開始が遅くなってしまい、治療のゴールデンアワーを失することにも成りかねませんでした。
質のよい健診をめざして老体にむちを打っている毎日です。








